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代表的な鳴き声(コール)

 オルカの家族はそれぞれ、平均で12あまりの異なるコールを持っており、それらは母親から子供へと伝えられます。ときに他のグループと共通するコールがありますが、これはそれらのグループがメスを通じてなんらかの親戚関係にあることを示しています。共通するコールがどれぐらい似ているかによって、どれぐらい近しい関係にあるのかがわかるのです。 
 共通のコールを持つグループの集まりが「クラン」です。サザン・レジデント・コミュニティーには「J」という一つのクランしかありませんが、ノーザン・レジデント・コミュニティーには「A」、「G」、「R」の三つのクランがあります。訓練によって、それぞれの家族のコールを聞き分けることができるようになります。分類を容易にするため、研究者たちはそれぞれのコールに符号をつけました。次に、ノーザン・レジデント・コミュニティーの三つのクランのコールにつけられた符号を紹介しましょう。


A クラン N2 ,N4 ,N16
Resting Call N3

G クラン N23, N24, N25,「Ping」

R クラン N32 , N33



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